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色々な雑記。

90年代にディープなサブカルをやっていた人たちは大変だったというネット記事。去年の。

ドラッグ・AV・死体写真etc…“90年代サブカル鬼畜ブーム”を振り返る【話者:吉田豪・久田将義・水野しず】

作家で政治活動家雨宮処凛氏が、マガジン9にて「90年代サブカルと「#MeToo」の間の深い溝。の巻」と題したコラムを掲載し、話題となっています。「90年代、私はクソサブカル女だった」と語る雨宮氏が「鬼畜ブーム的なものが盛り上がる中、意図的に見ないふりをしてきたことについて、改めて考えなくてはいけないと思っている」と自己批判をする内容です。吉田豪氏と久田将義氏がパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」にて、ミスiD2015グランプリで漫画家の水野しず氏をゲストに迎えこの話題に言及。ドラッグ、薬物、死体写真や鬼畜ブームといった、90年代の混沌とした当時を振り返り語りました。

経済学上ではバブルが弾けたのは1991年。だけどあの有名なジュリアナ東京が開業したのが1991年で潰れたのが1994年なことに象徴されるように、90年代の半ばまではメインカルチャーサブカルチャーも妙にエネルギッシュだった。ろうそくが燃え尽きる前の最後の輝きのようなものかもしれない。サブカル雑誌にも結構な予算とそれを支える売上があったらしい。あえて低俗なエログロをむき出しにすることを人間の本質をあらわにする高尚な趣味として捉える風潮があったのだという。

自分は90年代はライトなオタクで、せっせと図書館に通って興味のある分野の本を読み漁ったり友達の父親からエヴァ謎本を借りたりする程度。ネットはたぶんギリギリ90年代に始めてたと思うけど00年代に入ってからだったかも。なので当時のサブカルには全然触れてないんだけど、金を掛けたゲテモノっぷりは今だからこそ羨ましくなる気持ちがなくもない。90年代の雰囲気を間接的に伝えてくれる作品にはエヴァとかウテナとかジョジョ四部・五部とか好きなのも多いし、ライトにエログロ要素が入った程度の作風はむしろ好みだしね。でも自分の趣味と隣接した領域で現実に危険なことが流行っていたと後から気付いてゾッとした気持ちというか、これから先もやりすぎなものには絶対に近づきたくないという気持ちも強い。90年代サブカルの悪い方向での最大の結実があのオウム真理教だというのもある。事件後でさえ幹部のやおい同人誌なんてものがそれなりにあったとも聞く。

ネットの流行り始めの露悪や悪趣味の競争は90年代のサブカルの遺産だったんだろうけど、ネットが完全に大衆化した今だとどんなグロ画像もエロ画像もタダで誰でも簡単に手に入るようになって、昔とはまた違った方向で露悪や悪趣味のチキンレースが起きていると感じることが多い。ただこういう今の風潮もそのうち変わっていって、いつか思い返したときに懐かしくなる時が来るのかも?その時代がどういう時代かはわからないけど。