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漫画のクレジットはいい加減

漫画のクレジットで原作と作画に分かれていると、いかにも原作が話のすべてを考えていて、作画は雇われて絵を描いているだけというような印象を受ける。でも実は作画と担当編集者が原案をほぼ固めた後で、雇われ脚本家として原作を探す場合もある。
そうした例の1つが『北斗の拳』だ。『北斗の拳』は作画の原哲夫先生と担当の堀江信彦氏の二人三脚で同名の読切を発表した後、ストーリーをより強固にするために堀江氏が武論尊先生を原作に抜擢した。後に堀江氏が集英社を退社して株式会社コアミックスを設立した際、原先生と武論尊先生は堀江氏に付き、『北斗の拳』の版権も現在はコアミックスが管理している。
他にも原作がコマ割りを担当する場合もしない場合もあるなど、漫画はクレジットからだけでは正確な役割分担が推察できないことが多い。それでも大抵は特に問題にはならない。クレジットに正確性を求める必要が出てくるのは、ほとんどが原稿料・印税・版権料などの分配でトラブルが生じた時だ。