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白い巨塔

最近ドラマ『白い巨塔』2003年版が再放送しているので録画して見直している。自分の中のオタク心は財前の方がキャラが立ってて格好いいぞ!と叫ぶのだけど、里見みたいな人間もこの世には必要とされているのだとしみじみ思う。腕のいい医者が小を見捨てて出世することは大を救うことに繋がるのではないか、目の前の弱者に手を差し伸べることは結局命の選別なのではないか、救う命に大や小があるのか、みたいなのは近代以降の医療の永遠のテーマだな。浦沢先生の『MONSTER』でも扱ったテーマだ。『白い巨塔』は基本的に財前側の価値観が否定される物語ではあるんだけど、財前を格好いいままで退場させるために最後の展開が工夫してあるのもいい。