メモ帳用ブログ

色々な雑記。

フォロー元

煙か土か食い物 (講談社文庫)

煙か土か食い物 (講談社文庫)

 

web.archive.org

舞城王太郎先生が『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞する前後の編集者座談会の抜粋サイト。

空欄を定説に沿って埋めると

舞城先生はメフィスト賞が始まる前から編集部に原稿を送ってきていたという由緒ある投稿者で、ジャンルとしては清涼院流水先生の登場前からバリバリのメタミス(メタミステリ)を書いていた。系譜的には麻耶さんの直径だと思う。

ということらしい。

メタミステリの有名どころに1996年にメフィスト賞を受賞してデビューした清涼院先生の作品がある。清涼院先生の作品はまだ読んだことはないけど、とんでもなさの概要や当時与えたインパクトの凄さは自分も聞きかじっている。舞城先生は2001年にメフィスト賞を受賞してデビュー。作風に共通点があり舞城先生が清涼院先生の作品の登場人物を借りて書いた小説もあることから、世間的には舞城先生は清涼院先生のフォロワーと思われがち。でも作風の影響の関係はそういう単純なものではないそうだ。

舞城先生のメタミステリは長年編集部から全く相手にされていなかったという。清涼院先生の作品に比べると突き抜けが足りなかったり説得力に欠けていたのかもしれない。それが比較的まともな『煙か土か食い物』を書いて以来評価が一変する。その後に刊行されるメタミステリ・壁本の類も、まともな小説が書ける作者があえて書いたものという文脈に組み込まれることで商品価値が出た。