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色々な雑記。

現実主義な政治思想家のマキャベリ曰く、

それにしても、君主は、たとえ愛されなくても、人から恨みを受けないようにして、恐れられる存在にならなければならない。つまり、恐れられることと、恨みを買わないこととは、りっぱに両立しうるのである。これは、君主が自分の市民と領民の財産や、彼らの婦女子にさえ手を出さなければ、必ずできることである。また流血の騒ぎ─人を殺す─をどうしても起こさなければならないときは、適当な口実としかるべき理由のもとでやるべきである。だが、人間は、父親の殺されたのはじきに忘れてしまっても、自分の財産の損失はなかなか忘れないものであるから、他人の持ち物には手を出さないようにしなくてはならない。

ということだ。大抵の人間にとって父親<財産というのは本当だと思う。更にいえば財産よりもこの先の生活の保証。でもどうしても家族の殺害を忘れられない一部の人間が往々にして歴史を動かしたりする。