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色々な雑記。

ホモ・ネアンデルターレンシスはホモ・サピエンスより脳容量が大きくて体格がよく筋力も上だったが、その分食料がより大量に必要で、色々な性能がちょうど良く纏まっていて燃費のいいホモ・サピエンスに生存競争で破れてしまったという説がある。人類に関してはあくまで説に過ぎないが、こういった事例は自然界では珍しいことではない。
現在の先進国だとこの説でいうホモ・ネアンデルターレンシス的な人間のほうが出世できそうだ。でも出世する=子孫を多く残せる、とは限らない。また現在は食料が有り余っている地域でも将来どうなるかはわからない。優生学が標榜するように現在の環境に一見適応しているように思える遺伝子を人為選択してしまうと、長期的に見た場合にかえって淘汰の対象とされてしまうこともあり得る。
ニワトリのブロイラーやウシのホルスタインは「人間にとって都合のいい形質」のみを人為選択して作り上げた品種だ。ある意味人間の作り上げた環境に最も適応して子孫を残している品種といえる。しかし人間が管理をやめてしまえば、彼らが野生下で子孫を残し続けることは不可能だ。