メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ソ連が宇宙進出において地上で大量の死者(事故や自殺)を隠蔽したことは事実だけど、宇宙で宇宙飛行士を生きたまま行方不明にする事故を起こしたというのは単なる都市伝説であり事実ではない。
ソ連アメリカに先駆けて有人宇宙飛行を成し遂げたのは事実だし、当時の状況からするとちょっとした偶然さえ重なればもしかしたら有人月周回飛行も先に成し遂げられたかもしれない。ただ有人月面着陸に関しては明らかに数年分の遅れが出ていた。
何かを非難するにしろ、評価するにしろ、議論するなら論拠は事実に置かれるべきだ。アジテーションであえて過剰な誇張をする場合でも、それが誇張表現であることは話し手と受け手の双方で了解されている必要がある。事実に基づく議論をする時に事実に反する論拠を持ち出すことはフェアではない。それに、小説『動物農場』で厳しい環境にある動物たちが農場に対する過剰な悪評を広められてかえって意固地に農場のために働いてしまったようなことは現実でも往々にして起こる。そういう意味でも“わかりやすい”表現には確かに功罪がある。極論は極論として、放言は放言として、冗談は冗談として伝わらなければ意味がない。
例えば、「このままだと2040年には日本の市区町村の半数が人口減少により消滅する」という意見はわかりやすく危機感を抱かせてくれるが、同時に極論でもある。現実的な対策を考える場でデータとして扱うべき数字ではない。
こういう点は自分も反省して気をつけなくてはいけない部分が多い。