メモ帳用ブログ

色々な雑記。

アシㇼパが尾形を射った後で杉元が感じた後悔は、アシㇼパに人殺しをさせてしまったことそのものというよりも、自分が相棒と言いつつ中途半端な姿勢だったせいで止めることも事前に相談に乗ってやることもできず、アシㇼパひとりに重圧を背負わせ決断させてしまったことに対するものだろう。アシㇼパはさらに杉元を置いてひとりで鶴見と戦おうとさえする。アシㇼパを見くびっていた杉元はアシㇼパの相棒として一緒にやってやることができなかった。この点では非戦闘員ながらアシㇼパの自主性を応援する姿勢が早くから一貫していた白石のほうがマシかもしれないくらいだ。アシㇼパの手本とも言うべきソフィアもあなたが選んでとは言ってもあなたには戦わないでほしいとは言わなかった。
アシㇼパが作中でも子供として認識されているのに同時に一人前扱いされてもいるまともじゃなさみたいなのは感じないでもないけど、ゴールデンカムイはまともじゃない漫画だし、このフィクションとしての嘘に変に真面目になると作品として成立しなくなる。