メモ帳用ブログ

色々な雑記。

アシㇼパは尾形を殺した後、アイヌを背負ってひとりで鶴見と戦おうとした。杉元を呪われた金塊にもアイヌの未来のために必要な土地の権利書にも関わらせずに死なせまいとした。しかし杉元は、まあ経緯はともかく、アシㇼパを心から一人前の相棒と認めてひとりでは行かせずにともに戦うと伝えた。その時、尾形を射って以来ずっと輝きを失っていたアシㇼパの目に光が戻った。人が罪悪感を乗り越えて前向きに生きていけるようになるために必要なのは道理や正義だけでなく、自分を理解してくれる仲間ということなのだろう。
明らかにゴールデンカムイの参考元のひとつである「戦争における『人殺し』の心理学」にも心理的損傷の治療には戦友や仲間の共感が欠かせないって書いてあったし。歩兵に比べると水兵みたいな組になって動かす兵器で敵を殺す兵種はそもそも心理的損傷がずっと軽くすむそうだ。