■

アシㇼパの結論は、杉元の相棒として人を殺す、かつ、少女だから金塊を呪われた物と思いこんで封印する、となった。こうなるのは後半の展開から頭ではわかっていた。ただ自分の感覚的には、少女だから人は殺さない、杉元の相棒として権利書も金塊もアイヌのために役立てる、となってほしかった。せめて、杉元の相棒として人を殺す、覚悟を固めたから権利書も金塊もアイヌのために役立てる、とか。アシㇼパが土地の権利書に喜ぶ場面も、愛する杉元を守るために尾形を射つ場面も、最終回でアイヌのために金塊は必要ないと言う場面も、場面場面を抜き出して見ると好きなんだけど、連続した流れで理解しようとすると捻れていて自分の頭では上手く整理できない。でも個性的な捻れを入れてくるのがゴールデンカムイの作風だからそのうちいい感じの咀嚼方法が見つかるかもしれない。