メモ帳用ブログ

色々な雑記。

新海監督の2月のスペースによると、当初は地震以外の災いも扱う構想があったそうだ。


描写は省かれたものの、扉から出てくる災いに疫病なども含まれているという点は現在の設定にも残っている。小説本編(映画でもあったと思うがうろ覚え)の草太のセリフからそれが確認できる。
また、芹澤本で草太は芹澤の体調不良はコロナではなくただの夏風邪だと断言した。「俺には分かる」のだという。おそらくこれは芹澤を安心させるために適当なことを言ったのではなく、閉じ師として災いを感知できる能力の故に確信できたのだろう。草太は「魔法使い」だ。
一方、鈴芽にはコロナと夏風邪を見分けるような力が備わっているとは思えない。もしそんな力があったら鈴芽は自分の異常性を以前から自覚していたはずだ。
こうした能力の有無、というよりスキルを磨いているかどうかが、幼い頃に後ろ戸をくぐってしまいミミズが見えるようになった鈴芽と、閉じ師の才能を幼い頃からの修行で開花させた草太との技能の違いを生んでいるのだろう。