メモ帳用ブログ

色々な雑記。

日本は江戸時代から街道沿いに街が発達し、都市機能が集約できないスプロール化(虫食い化)の傾向があった。スプロール化を起こした街は機能が拡散しているためちょっとしたダメージで機能不全を起こしてしまう。
そして高度経済成長期の無秩序な都市開発やマイホーム文化、マイカー文化により、日本は多くの都市が典型的なスプロール化に陥った。過疎化の進む現在、スプロール現象の弊害があらわになり、さらに都市のスプロール化を超えた都市のスポンジ化が起きつつある。
とかこういうのは自分が学生時代に習ったことだけど、その頃言われていたことは案の定解決せずにますます悪化している。高度経済成長期に日本全体が無計画だったツケを過疎化の進む地方から順に払わされている。
根本的な解決方法は都市計画をして薄く散らばった家や都市機能を要所要所でコンパクトに集約し直すことだ。少し前に盛んに叫ばれたコンパクトシティ構想というやつだ。ただ実現のハードルが高く、絵に描いた餅になりやすい。予算の捻出が難しいし住民はなかなか行政が想定した通りには動かない。人口流出には理由があるのだから、理由をわかって対策したつもりでも一度生まれた流れを覆すのは難しい。引っ越すくらいならひとりぼっちになっても家で死にたいという高齢者も少なくない。
住民一人一人の頑張りで問題を解決しよう、とか言ってるうちは新しい場所をつくるのは無理。もう今ある場所を活用して問題が解決できる時期はとっくに過ぎている。根治療法にしろ対処療法にしろ行政が介入して民間が連携しないと。