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色々な雑記。

漫画家になってからのあだち先生は意外と柄が悪いことで有名。あだちキャラのよくやるちょっと荒っぽい「あん?」という応答もするそうだ。ただ、本人はみゆきとタッチの同時連載で忙しい時に性格が悪くなったのを気にしているらしく、当時はイヤなやつだったとインタビューで度々反省している。先生によれば、破天荒でキャラの立っていた兄と比べると、成長が遅く自己主張をせず出来のいい弟として子供の頃は周囲から扱われていたとのこと。

QあんどAの庵堂久には、結果的に屈折したかたちだが亡兄のあだち勉先生を重ねて描いた部分があると発言している。ならば庵堂厚はあだち充先生の自己イメージに近いのかもしれない。

タッチも同じくあだち充先生が自身の兄弟関係を重ねて描いたと言われている。こちらは、一見愚兄賢弟に見えるものの、マイペースさと弟への遠慮のために発揮していなかった才能を実は天才の兄が徐々に開花させていく話だ。当時の担当編集者によれば、漫画家としてデビューしていた兄を自分のマネージャーに専念させていることに、あだち充先生は自責の念を感じていたようだという。