メモ帳用ブログ

色々な雑記。

昨日と今日のうぇぶりのH2の「勝負してやるぞ」と「好きなのか?」。

「勝負してやるぞ」

突然フィーチャーされておいしいところを持っていく3番ファースト中井清孝(三年)。本当においしいポジション。

奪えなくても、うれしいことはあるんだよ。
だれかを好きなった気持ちは、報われようが報われまいが、それだけでじゅうぶん意味があるんだよ。
負け惜しみのセリフとしては合格だろ。

初めて読んだ時、このセリフはそのまま同じくひかりを奪えていない比呂にかかると思っていいのか、もしくは英雄がひかりを比呂に奪われて噛みしめることになるのか、不安でたまらなかったのを覚えている。美歩はグッと来ることを言ってるけど本当にそのとおりのままでいられると信じて良いのかなと。最終的に比呂にかかるセリフになると明確になるわけだけど。

顔に陰がかかった状態で背後から登場する4番サード橘英雄(三年)も格好良い。だけどこの意気込みすぎた空回りがこの後比呂やひかりを巻き込む例の発言に繋がってしまうことに。野田の「英雄…… 楽しくやろうぜ。 ただのボールゲームだ。」はまさにそのとおり。甲子園出場校の正捕手がこんな正しすぎることを言うもんだろうかというのはあるけど、そこはあだち漫画なので。


「好きなのか?」

柳の春華は好きだけど恋人にしたいとかとはちがうかも、という発言に何か言いたそうだった比呂。この後の会話から推察するに、そういう気持ちは本気の恋なのか、みたいなことが聞きたかったらしい。なぜ比呂がそう聞こうとしてやめたのかっていうのははっきりとした答えが出ない部分。自分の知る範囲では比呂もひかりに対して本気の恋かわからない思いが残っていたからだとする説が多いように感じる。でも自分は、本気の恋かはっきりしなくて他の人の意見を求めたくなってしまったのは春華に対しての思いだと思う。比呂が英雄に嫉妬を感じてしまい苦しんだのは何度も描写されている。それに対し、柔道の帰国子女の嘘つき男と春華がいい仲だと勘違いした時は、春華の笑顔を最優先にできてしまっていた。嘘つき男の悪巧みがバレなければずっと告白しないままだったかもしれない。比呂が春華を好きなのは間違いないけど、本気の恋の意味で好きなのかはこの時点では確信が持てなくて、後ろめたかったり、いっそ開き直って現在の状態を自己正当化するようなことを言ってみたりしたんじゃないかと。