メモ帳用ブログ

色々な雑記。

主人公の名前ミスったから修正です。申し訳ない。

鋼の錬金術師』の前のアニメは、監督も脚本も「主人公は恋愛で報われないからこそヒーロー」的な志向が強いスタッフだった。この監督脚本でコンビを組んだ作品だと、マイナーだけど『UN-GO』が映画込みで一番好きだ。作品構造がえらくひねくれてて、

バディ推理ものに見えて実は…っていう謎解きが後半の肝になる。メインキャラ2人の新十郎も因果も謎解きが一番の目的ではなくて、謎解きのために人間の本音を吐かせて喰らう因果の能力があるのでなく、人間の隠した本音を食料にしている因果を飢えさせないために2人は探偵の真似事をしている。新十郎と因果は実は助け合うバディとも言い難くて、因果は基本的に新十郎のお荷物であることが万能ロボット風守の加入と後半の展開で明確になっていく。それでも新十郎は亡くなった想い人の面影がある因果を見捨てられないし、長く一緒にいる間に因果自身に対しても愛着がわいている。

バディ推理ものっていうイメージを逆手に取った二重の推理ものと言えばいいのか。そもそも新十郎は新十郎じゃないってのが映画でさらっと明かされるけど作品の核心でもある。そういう作品。