メモ帳用ブログ

色々な雑記。

現実風エンタメ

半沢直樹は現代を舞台にした社内闘争+復讐劇。「やられたらやり返す。倍返しだ!」という宣言通りにきっちりやり返してくれる。それでいて、せいぜい等倍からそれ以下の仕返ししかしていなくて半沢を応援したい気持ちが崩れないから見やすい。基本的にはかかる火の粉を振り払っているだけだし。ご都合臭さが鼻につかない絶妙のラインでわかりやすくてスッキリできる話になっている。
現代劇でブラックなシリアス系エンタメだと、個人的には闇金ウシジマくんがギリギリ楽しく読める限界だな。取材をちゃんとしている漫画だけあって漫画的なキャラ立ちとリアリティが両立している。メインの露悪と時々の債務者の人情ドラマがうまくバランス取れているのも土台がしっかりしているからだ。面白いけど読むと疲れるから一気読みができないところはある。そういえば闇金ウシジマくんにも北九州連続監禁殺人事件をモチーフにしたエピソードがある。現代日本で有数の負のインパクトがある事件だもんな。
カイジやアカギは頭脳バトルものだし絵も生々しくないからダレるまではスッキリ楽しい。ああいう絵でもキャラにリアリティが感じられるところが良い。アニメも出来が良かった。