メモ帳用ブログ

色々な雑記。

第年秒先生の長期連載漫画は长安督武司、拾又之国(群青のマグメル)、日月同错(屍者の13月)の3作。すべての作品で主人公は世界の敵認定されるような革命家で、真の悪は世界の支配者だ。长安督武司と拾又之国は連載を中断せざるを得ない状況に陥っているので、テーマを次作に引き継ぐうちに3作の構造が似通ったのかもしれない。当然3作ともまだ完結していない。だから最新作である日月同错がどう完結するのかを予想する材料はない。
日月同错の主人公である高皓光は世界の法則を変えようとし、未来ではテロリスト同然の評価を受けている。もちろん作品としては同時代の大衆には理解されなくとも世界を革命した主人公の正しさを肯定する結末になるはずだ。でも個人的には「臆病者は他人に助けてもらう資格がない」という言葉で他人を見放す伝承者を何人も生み出した三真法門の教えはちょっと伝え方に注意が必要だと感じてしまう。この教えは自戒として肝に銘じるなら素晴らしいし、他人を奮起させるために言うのも適切だ。武に生きる求法者同士で戒め合うのも悪くはない。でも少し使い方を間違えるだけで選民思想めいてくる。