メモ帳用ブログ

色々な雑記。

目的のためなら必要な犠牲を厭わず、その責任を背負える人物と、無意味な犠牲さえも目的のためだと正当化してしまう人物は別物のはずだ。進撃の巨人だと前者の代表がエルヴィン団長で、後者の代表が王政関係者だ。ただ現実だとこの両者の区別は難しいし、風向きによっては立場が逆転してしまうこともある。
進撃の巨人でも物語の後半では両方の立場が入り乱れる。島の中しか知らなかった人間が島の外を知ったのだから、価値観の基準をどこに置くべきかも錯綜する。感情と非情、必要と過剰が激しく入れ替わる。最終的にどんな目的が果たされて、生き残りはそれをどう捉えたのか、という部分に物語の結論が表されている。

ところで変にオチのネタバレだけは避けようとすると文章が意味不明になるかバレバレになるかのどちらかになりがち。