メモ帳用ブログ

色々な雑記。

自分は他媒体化に合わせて表現を改変することが必ずしも悪いとは思わない。出来が良ければ喜ぶし、出来が悪ければ悲しむ。でも改変の良し悪しを評価できるのはあくまでも原作という基準あってこそだ。他媒体化作品が原作に準拠した表現をウリにしているのか、原作からの大胆なアレンジをウリにしているのか、という点は作品を楽しむ時に手に入れておきたい情報だ。普通は翻訳作品といったら前者を期待するのはないかと思う。でも日月同错は明らかにただの誤訳のせいで後者になってしまっている。

個人的には作品の表現を後世で“修正”してしまうことは好きではない。いわゆる時代にそぐわない表現には改変やカットでなく警告文で対応すべきだと思う。一昔二昔前は“修正”されてしまうことも多かった。でも最近はオリジナルの表現を尊重して時代背景の説明によって対応することがほとんどなので嬉しい流れだ。

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それでも原作の表現が原作として保護されるなら、他媒体化の際に時代に合わせて改変されたり、子ども向けの作品として改変されたバージョンも出たりすることも一概に悪いとは言い切れないと感じる。警告文などで敷居が高くなると手に取られにくくなってしまうデメリットは確かにある。

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