メモ帳用ブログ

色々な雑記。

週刊少年ジャンプは典型的な攻めの姿勢の雑誌だ。連載のひとつひとつで考えれば、過半数が挑戦に失敗して1年以内に打ち切られる。編集会議ですべての連載に対して勝算を確認していてもそうなる。しかし挑戦に成功して1年生き延びた連載は大半がヒットする。1巻あたり100万部を超える大ヒット連載を日本で最も輩出している漫画雑誌は週刊少年ジャンプだ。近年に限ってもそれは変わらない。
多数の失敗を出しても耐えられる基盤があるという点ではむしろ大手こそが果敢に挑戦に臨むことができる。体力のない中小が挑戦に臨む時は背水の陣にならざるを得ない。それでも大抵はいつか下剋上が起きるものだし、週刊少年ジャンプ自身が元は固定客のいる雑誌に挑んだ新雑誌だった。それにしてもその後も業界No.1〜No.2を維持し続けられるのはなまじの成功ではない。挑戦に失敗する連載が多数出るところまで含めてブランド価値になっているから、失敗の10や20じゃブランド価値が全く傷つかないというところも大きいんだろうか。変に隙のないブランドイメージが定着すると、ちょっとした失敗が命取りになりかねない。