メモ帳用ブログ

色々な雑記。

進撃の巨人で壁内の王の力の継承者が求心力を失っていた時期は存在しない。まず王の力はすべてのエルディア人の記憶を操作することができる。貴族はエルディア人でなく記憶操作の対象外だが、圧倒的多数派のエルディア人を操作することでいつでも弾圧できる。また弾圧を恐れる貴族を味方につけることで敵対しようとする貴族を弾圧することも容易だ。
壁内人類100年あまりの歴史の中で王政に逆らった貴族は2家しか存在しない。東洋の家とアッカーマン家だ。両家とも絶滅寸前に追いやられ、生き残りも自分の家の歴史をろくに把握していなかった。
アッカーマン家の生き残りのケニーは多少なりとも家のことを知っていたので一族の復讐がてら真の王に挑んでみようとした。日常的に憲兵に追われ返り討ちにしていたので、まず憲兵を捕らえ情報を吐かせるところからはじめたのだろう。ついには貴族の一家に真の王の正体と居所を吐かせ、人目につかないところで襲撃した。返り討ちにあうものの、迫害の歴史に心を痛めた当時の真の王の計らいによって実質的に貴族の家に返り咲いた。ケニーに情報を漏らした貴族は粛清されてしまったようだが、何せ真の王の情報なのでやむを得ないだろう。
真の王の権威が失墜したことはないが、真の王家の権威が低下しかねない事件はあった。真の王家が王の力の継承者を失っていた時期だ。真の王家は王の力とその継承者にできる人間の両方を見つけた途端継承の儀式を行おうとした。これには事情を知る貴族のすべても協力した。もし王の力を持つ真の王が誕生すれば、壁内はエルディア人もエルディア人でない貴族もすべてがその真の王の好きなようにすることができるの。それでも貴族は途端継承の儀式を行おうとしていた。貴族からすれば強引な継承が真の王の反感を買う可能性など全く意識していなかったのだろう。貴族は自分たちの行動が真の王のためになると思っていたのだろうし、そう受け取ってもらえると思い込んでいた。実際、真の王にされかけた人物は一旦そう思いかけてしまった。