メモ帳用ブログ

色々な雑記。

イェレナは言動のすべてが現実逃避の産物だからどこからどこまでが演技なのか判別しにくい部分がある。とりあえず出自は意図的に嘘をついている。「王子様と世界を救う奇跡の物語」を作り上げた件に関してはすべてが現実逃避だったのか。一片くらいは真心からの願いも含まれていたのか。イェレナの行動原理は自国を含めた自分という属性への失望だ。
自作自演で自家中毒を起こしているイェレナと違い、フロックたちパラディ島のイェーガー派は現実的な理由で強い者にすがっている。パラディ島のほとんどの住人からすれば、パラディ島を救ってくれるエレンを神に等しい存在として崇めるしかなかったのは間違いない。島の外の人間をエレンがどれだけ殺そうが知ったことではないのも当然だ。
パラディ島の住人ながら島の外の人類まで救おうとしたアルミンやミカサたちはあらゆる意味で普通ではない。彼らはみんな島の外に出て島の外の人間を見たことがあった。何よりも全員がエレンと親しくしていてエレンが紛れもなく人間だと知っていた。だから人間であり決して神でも悪魔でもないエレンを、仲間として止めようとしたのだろう。