メモ帳用ブログ

色々な雑記。

薀蓄漫画とか薀蓄小説は好きだけど受け売りをそのまんま広めちゃうのは作品にも作家にも失礼だな。司馬遼太郎先生とか京極夏彦先生の作品は面白いけど、作中で採用したロマンある学説が現在では否定されているような例も少なくない。作品に薀蓄を入れる作者は自分の知識自慢がしたいのか、自分の好きな分野に興味を持ってくれる人間を増やしたいのか。多くは後者なんじゃないかと思う。そうすると、作品の薀蓄を経典にするんでなくそこを足がかりに知識を深めるのも作品の楽しみ方のひとつだと思う。作中の設定が現実と食い違うほど自分自身に肉薄するようなロマンは失われてしまうけど、作品の骨子となるストーリーが面白ければファンタジー要素やオカルト要素として割り切って楽しめる訳で。