メモ帳用ブログ

色々な雑記。

多くの哺乳綱ではオスがメスを巡って争う。霊長目(サル目)もそうだ。ニホンザルチンパンジーのオスは激しい順位争いをし、順位が上のオスほどメスをはじめとする資源の競争で有利になる。ただし霊長目はメスもオスを選ぶため、高位のオスが必ずしもメスを独占できるとは限らない。
ボノボは性関係をオープンにし、下位のオスにもメスとの交尾の機会を与えることで、オス同士の競争を抑制するという生態を持つと考えられる。ただし排卵前後の繁殖可能なメスと交尾するのは多くが上位のオスだ。
ヒトの場合は性関係をペアあるいはワンメールユニット(1個体のオスと数個体のメスの集団)に限定し、公の場(複数のペアやユニットから成る上層の集団)からは隠すことで、オス同士の競争を抑制するという戦略を取っているとされる。オスとの関係を保つため、メスは発情期を隠し発情期以外も交尾を行う。