メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ウイルクは仲間に真実を黙っていることはできても嘘はつけない。フィーナとオリガを誤射してしまったのは誰か、という話題で黙っていたのはそういうことだと思う。ソフィアは自分のせいかもしれないと考え自責の念を感じていた。ユルバルスは自分のせいの可能性もあると慰めた。たぶんウイルクは自分の誤射のせいであることに気がついていた。
あのまま黙っていれば誤射の犯人は以下の4通りが考えられた。
➀ソフィア
➁ユルバルス
③ウイルク
④秘密警察
この4つの可能性の中で、犯人が確定してソフィアの心が軽くなるのは秘密警察と、ユルバルスには残酷だがユルバルスの2通りだけだ。
まずソフィアのせいだと確定したらソフィアはますます自分を責める。また、愛しているウイルクだと確定してもあの時点でのソフィアの衝撃は計り知れなかった。事実、今のソフィアも、ウイルクが犯人だと確定した後も変わらず鶴見に謝り続けている。ウイルクはソフィアが自分に想いを寄せていることを知っていた。自分が犯人だと名乗り出てもソフィアの心の救いにならないと考えたのだろう。また、もしかしたらウイルクもソフィアに北海道に来てほしかったのかもしれない。そういう気持ちで口をつぐんだ可能性もある。
その場しのぎに最もうってつけな手段は、ウイルクが秘密警察の誤射を目撃したと嘘をつくことだった。だがウイルクにはそれができなかった。