メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ソフィア、ウイルク、ユルバルスの組織内での地位って、人望のある指導者、冷徹な副長、優秀な実行役、でいいはず。私的な関係だとソフィアとユルバルスがやや一方的にウイルクに矢印出してるからまるで組織としてもそうだったような印象になるけど、そうではないはず。
この関係は、維新の三傑に似ているだけでなく、新選組の一般的なイメージでの近藤勇土方歳三沖田総司(この作品なら永倉新八)の関係とも似ているかも。自分は土方といえばNo.2としての有能さとトップを失ってからの苦悩だと思っていたので、ゴールデンカムイの土方像は新鮮だ。近藤勇のことも最期の回想まで(No.2としての自分を封じ込めるために意図的に思い出さないようにしていたから?)ほとんど触れなかった。むしろウイルク(=オオカミ)のほうが壬生狼の土方に抱いていたイメージに近かった。そりゃいくらNo.2としては優秀だとはいえ、兄貴分も弟分も失ってから政変起こそうとしてもうまくいくわけがないっていう。
ソフィア、ウイルク、ユルバルスの3人ってそれぞれ違った部分で政治能力に問題があるから、やっぱりバラバラにならないほうが良かったんじゃないか。ついでに言えば、それなりに人望のあった土方とは違って、人民の意志でウイルクに私的な好意を持っていたのは女性として惚れたソフィアと極東少数民族としての親近感があったユルバルスくらいかも。他のメンバーからは能力は信用されてても人間性は信頼されてなかった可能性はある。
長谷川写真館の事件がなければソフィアとウイルクが一緒になって3人で海を渡れたかもしれない。