メモ帳用ブログ

色々な雑記。

進撃の巨人のエルヴィンは、調査兵団の仲間が大義に命を捧げる中で自分だけが壁外人類の存在を確かめるという自分の夢を見ていることに長年罪悪感を持っていた。だからこそ調査兵団団長上り詰めた後も私情を切り捨てて人類に心臓を捧げてきた。それはエルヴィンが自ら飛び込んだ地獄だった。エルヴィンは壁外人類の確認直前に命を落とすが、そのおかげで自分たち壁内人類は壁外人類から滅亡を望まれているという真実を知らずに済んだ。真実が発覚する前から行く手には地獄しかないことがわかりきっていたが、現実は予想を遥かに超えていた。エルヴィンは事前に離脱したおかげで地獄の中の地獄、とりわけエルヴィンにとっての地獄で指揮をとらずに済んだ側面はある。エルヴィンを地獄から逃したのはリヴァイだ。自分は死を逃げ道にする選択はあまり好きではないんだけど、あの場面ではあらゆる意味で仕方がなかったと素直に受け入れられた。あのとき確かにエルヴィンは解放され、リヴァイも何らかの肩の荷を下ろした。