メモ帳用ブログ

色々な雑記。

壁内人類の真の王は理論上すべての壁内人類の記憶を操作することができる。しかし王の力を継承した者は、病的な程の平和主義者とはいえ、一応は人格者の記憶を植え付けられる。そのため政治の場で記憶改変の力が使われたのは壁内の歴史のごく初期に限られるようだ。非エルディア人も、議会関係者という特権を与えられて王の目の届くところに置かれつつ、自らの意思で黙秘するなら生きることを許された。
若い頃のロッド・レイスは弟・ウーリとともに真の王のである父に対して度々抗議していた。始祖の巨人の力で巨人を駆逐しようと訴えていた。そのため父によって牢に入れられることもあったが、父がロッドやウーリに記憶操作を行うことはなかったようだ。
フリーダはヒストリアに記憶操作を行っていたので王家の人間に対しても記憶を行うことはできる。巨人の力との接触などで記憶が呼び戻されることはあるようだが、記憶操作を繰り返し行っても人格などに悪影響は出ないようだ。
ウーリが父を通じて初代王の力を受け継ぐ際、ロッドもウーリも初代王の思想に打ち勝つつもりだった。しかしウーリも初代王の思想に染まった。ロッドとウーリの父は結局そうなることがわかったからわざわざ記憶操作をしなかったのだろう。また彼自身も若い頃は初代王に打ち勝つつもりだったが負けてしまい、我が子こそは打ち勝ってくれないものかという一縷の期待が心の片隅に残っていたのかもしれない。
ロッド・レイスも少なくともフリーダが記憶を継承する際までは初代王の思想に打ち勝つ望みを持っていたはずだ。ウーリが初代王の思想に負けた時などは悲しみのあまり女に逃げてしまった。メイドだったアルマに手を付けつつ、自分のことを理解してくれるのはアルマだけだと逃避した。その結果ヒストリアが生まれた。