メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ウイルクは群れのために合理性を発揮できるオオカミに憧れたのであってオオカミに共感したのではない。生まれながらに変わったセンスは持っているが生まれながらのオオカミではない。「ホロケウオシコニ」=「狼に追いつく」というのも生まれながらのオオカミではないことを意味している。
ウイルクが一番有効に自分の才能を使えたのはやはりロシア時代だろう。愛ある革命家であるソフィアの下で、No.2として非情な牙に徹することができた。いざ自分がトップになって動こうとしても、嘘をつかなさすぎて、人心掌握能力がなさすぎて、他人を動かせない。
たぶんアシㇼパが生まれる前と後でウイルクの本質はそんなに変わらないんだけど、他人に今までとは違う面を見せるようになった。それをユルバルスは受け止められず、過剰な拒否反応を起こしてしまった。相手が変わってしまったんじゃなくて最初からそうだったことに気付きたくない。人生の大半と同志愛をつぎ込んだ相手なんだから気持ちはわかる。