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色々な雑記。


鯉登との関係でもその片鱗はうかがえたけど、月島って部下としての立場から上司を支配しようとする傾向がかなり強いんだな。鶴見と月島の関係は自分の想定以上にウイルクとキロランケの関係に近いようだ。ただ決定的に違うのは、鶴見と月島はお互いに相手という人間には興味がなかった点だ。キロランケは自分の中の幻想という形にしろ、一応、ウイルクという人間を求めていた。鶴見と月島はお互いに相手への執着ではなく、自分の犠牲に対する見返りを求めて他人を縛ろうとしていた。
これを踏まえると月島はやっぱり列車で死ぬのが正規ルートという感じ。通知表で「自分の役目を理解し行動した」の欄が最低点なのは、無意識に鯉登に目移りした上に、鯉登に命を救われてしまったからなんだな。鯉登は月島の、少なくとも表面上の意思は捻じ曲げてしまった。鯉登はそのことに対して責任を果たすつもりでやったんだろうし、実際に果たした。特殊条件のハッピーエンドという感じ。