メモ帳用ブログ

色々な雑記。

大泊でのアシㇼパと鶴見の議論シーンは単行本での追加シーンだそうだ。後の会話と微妙に噛み合わないところがあるのはそのせいかと思わなくもない。「そもそも和人を殺すための軍資金だろうが」と言う鶴見に「そのつもりで砂金を集めた一部のアイヌはみんな死んだ!! すべてのアイヌが戦いを望んでいるわけではない!! 使い道はいま生きてるアイヌが選べる!!」とアシㇼパが反論するの格好良くて好きだったんだけどな。榎本武揚の後ろ盾を得れば土地の権利書を政府から無碍に奪われずに交渉できるというなら、同じだけの価値がある金塊もアイヌの権利向上のための政府との取り引きに使えないか?
でもこの議論シーンがないとアシㇼパがなんとなくで鶴見から離反した上に、自分たちを一度裏切っていて鶴見よりもマシ程度でしかない土方勢力と同盟しようとする展開がおかしくなってしまう。まあ単行本が完成版ということで自分は解釈する。