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色々な雑記。

芹澤は小説版(芹澤本じゃないほう)で


車が壊れ、自分にはもう何もできないが草太は鈴芽がなんとかしてくれるだろう現実を受け入れた後、「俺はそろそろ、自分自身の人生に戻る頃合いなのだ」とモラトリアムの終了を悟っている。
この描写からすると、芹澤は二次試験に受かっており、来年は教師になっていると考えたほうがすっきりする。現実的に考えれば調子を崩しちまったと語る通りに不合格になってもおかしくないが、ここでモラトリアムが1年延長となるとお話として締まらない。芹澤には草太の1年先に教師になって先輩風を吹かせてもらいつつ、どこか寂しくなっているような気配があるのがちょうど良いと思う。
ついでにいうと、お話としては分不相応の車の維持を諦め、草太とも疎遠になるのがモラトリアムとの決別として綺麗に纏まるが、ここはちょっと綻びが出て、どうにか両方との関係を続いて行く感じのほうが自分は嬉しいかな。でも現実的には車はどうすればいいのか。