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色々な雑記。

芹澤が運転免許


を取ったのは、たぶん大学入学から二年生の春休みで車を買うように勧められるまでの間。
髪を染めたのは東京での夜のバイトのためだし、高校生のうちに地元で免許取るほどイケイケではないはず。
差し迫って纏まった金の必要な人間が「じゃあ今から免許取得します」とか言う相手を待つとも考えにくい。逆に、いくら芹澤でも30万を先払いして車を渡されるのは数週間後に免許を取ってから、なんて話には同意しないだろう。また、東京で桜が芽吹き始める(おそらくソメイヨシノの花芽がほころび始めるの意)、車を買う、大学三年生になる、の順だったことが明記されている。この長くとも2週間程度の期間、しかも教習所の繁忙期である春休みに、短期集中通学の予約なしかつバイトをしながら免許を取得するということも現実的ではない。それにコロナ禍では教習所はむしろ混雑していたそうだ。突貫での免許取得なんて一大イベントがあったら小説内に書いておくのが普通だし。
大学生協経由の生協割引で1〜2年のうちに免許取得、っていうありがちルートのはず。
ついでの疑問だけど、運転免許の費用は誰持ちだったんだろう。
芹澤は支出の中に教科書代を含める一方で学納金は含めていないから、学納金は親に出してもらっている。仕送りをする余裕が実家にはないというのも、学納金は出すけど、という場合の書き方だ。学納金を仕送りに含める例なんて自分の周りじゃ一回たりとも聞いたことがない。さらに踏み込んで書くと、家から地元の学納金の高くない大学に行ったなら親は学費も生活費も面倒を見たということだ。
免許の必要性は地方の人間なら骨身にしみているし、学納金と同じ扱いで親が出しててもおかしくないかな。二年生の春休みに免許を取ったのではないはずだから当たり前だけど、車の購入費用や車検代への言及がある一方、二十万程度かかる免許取得費用への言及は全くなかった。だから芹澤が出したとも親が出したとも確定できない。
ただ、支払ったのが二年生の春休みかつ芹澤ということだけはありえない。
言及がないという点からしても、やはり免許取得費用を支払ったのが二年生の春休みかつ両親ということも考えにくい。実家に連絡して運転免許取得のために二十万程度用立ててもらうようにいきなり頼もうと考えたのだとしたら、芹澤の心中には特記すべき変動が生じたはずだ。