メモ帳用ブログ

色々な雑記。

エウレカセブンとか、エヴァフォロアーだけど差別化のために聖書ではなく仏教をモチーフにしたアニメ・漫画は結構多い。エヴァのフォロー元の原作版ナウシカシルクロードイメージだけあって仏教要素も結構強いから、実は新規路線というよりは先祖返りかな。
新海監督もほしのこえをはじめ結構ポストエヴァな作品を作っていて、天気の子とすずめの戸締まりは、ポストエヴァ+日本神話な感じ。記紀神話を掘り下げるとかそういう厄い方向ではなく、日本人のなんとなくアニミズム+それっぽい言葉を一部使って、新海監督の感性や話の流れの裏付けにする方向性だ。
エヴァキリスト教そのものを掘り下げようとしたと言うよりは、エディプスコンプレックスとかの西洋的な精神分析や、宇宙から飛来した存在が実は人類の始祖たるアダムとエヴァで〜、みたいなことをやるために西洋的な宗教用語、特に聖書の用語を美味しいどこ取りしてる感じだし、エンタメなら宗教観みたいな部分は上澄みを撫でるくらいが日本人にはあってると思う。現代の日本人に宗教観がないとは言わないけど、現代のキリスト教圏ほどマジにならない。進撃の巨人もポストエヴァ+北欧神話をモチーフにしているけど、宗教的要素は極限まで薄めている。原作版ナウシカは宗教観や生死感も結構本気で掘り下げていた引き換えに、エンタメ性は薄め。そういうところが合うと根強いファンになる。
実は新海監督はそれほどエヴァの影響を直接的には受けていないような気もするんだけど、それ以前のアニメの作風を半ばパロディ的に網羅したエヴァが時代を象徴するアニメだったことは間違いないし、その後に与えた影響も抜群である以上、プレエヴァとポストエヴァという区切りは便利だ。直接的な影響の程度は置いておくとしても、新海監督がエヴァ以降的な作風なのは確かだし。ただ君の名は。はあんまりポストエヴァ感ないかな。