メモ帳用ブログ

色々な雑記。

説明のためだけの回想を一番入れやすい媒体は小説だけど、漫画はコマごとに流れが切り替わる要素があるから、映像作品に比べればまだ説明のためだけの回想や、説明のためだけの説明がやりやすい。コマごとのテンションの上げ下げやシリアス・ギャグの切り替えが自然に楽しめるのも漫画ならでは。

流れが完全に繋がった映像作品の原作に漫画を使う時、特にコマごとの流れの切り替えを活かした漫画を使う時は、そのまま使うと流れがおかしくなる場合がある。本筋はシリアスだけど小ネタのギャグ多いような漫画だと、小ネタを削ってテイストを犠牲にする代わりに映像作品としての完成度を上げるか、ギャグが漫画以上にクドく見えやすいのを承知で原作の要素を全部拾うか、どちらかを選ぶ必要がある。原作の最大のウリが異様なノリだったりいわゆるシリアスなギャグだったりする場合は、割り切ってテレビ紙芝居的な演出にして成功している作品もある。旧東映ジブリ的なアニメーション方面でなく、旧虫プロ的なテレビまんが方面。

ジョジョのテレビアニメ版は今どき(と言ってもそこそこ前)珍しく完全にテレビまんがな作りだけど、そこが良かった。