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色々な雑記。

三眼の神通は借元真目という第3の目による傀儡化の能力。その能力の内容を自分の説明の便宜上3つに細分化する。1つ目の能力は生死を問わずに人間を傀儡化して四肢を自由に操る力。2つ目の能力は傀儡に借元真目を貸して感覚も共有する力。3つ目は借元真目による千里眼の力。
まず1つ目の能力が借元真目の力の根幹。中文版でも日本語版でも三眼自らこの能力について説明している。西暦525年でも相当遠くに行ってしまった白大(薬草を探しながらの徒歩とはいえ往復半年かかった)を傀儡で追跡し続けられたほど、遠隔でも操作可能だ。
2つ目の能力についても中文版では説明している。ただし日本語版では説明不足になっている。西暦1906年で白小小と高皓光たちが出会った時、傀儡を倒された三眼は、傀儡に借元真目を出現させて高皓光や白小小たちと会話した。西暦525年でも三眼は借元真目を貸した傀儡を使って白大たちを追跡していた。
3つ目の能力についてはセリフで明確には説明されていない。しかし瀕死の白小小が江蘇省の都市部を見る時に千里眼の力を使っていた。高台に立ったまま街並みの隅々までを白小小が把握していく描写の中で、借元真目が強調されている。また高皓光たちが初めて傀儡を見た時にはどの傀儡にも借元真目がついていなかった。会話のために傀儡に借元真目を貸すまでは千里眼のみで状況を把握していたようだ。この千里眼によって三眼は自分の支配下にある村を監視していた。それらの村で生贄が無理やり選出されたことを三眼は把握していた。しかし黒山村から提供された3人の生贄がいずれも白家の人間であることは、高皓光と村長の口論を本体で立ち聞きするまで知らなかった。おそらく文字通りの「目」の力であり、視覚情報しか得られないためだろう。遠隔地の聴覚情報を得るためには借元真目を貸した傀儡を使う必要がある。

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《日月同错》第十回 千年世界 下-在线漫画-腾讯动漫官方网站 10~11/15

大屍仙様の神通は広大で生きて逃げられた人間はいないというセリフからして、三眼がいつも非常な広範囲を監視できたことを村長が知っていたのは間違いない。三眼はよく喋るので、生贄の契約を結ぶ時に監視しているから逃げようとは思うなと三眼が村長に説明したのかもしれない。もしくは隣村で逃げようとした人間が殺されたことで、村長は千里眼の力を察したのかもしれない。言葉か行動かのいずれにせよ、監視しているから逃げたら殺すと三眼は村長に伝えたことになる。