メモ帳用ブログ

色々な雑記。

効果は知っていても、自分からすると人痘法はなかなか勇気のいる医術であるように感じる。天然痘患者から取った本物のかさぶたや膿を摂取するというのも抵抗感がある。リスクもコストも現代のワクチンと比べ物にならないほど高い。
でも現代の輸血だって他人の血に薬品を混ぜたものを自分の血管に流されるということを改めて意識してみるとグロテスクなような気がしてくる。実際技術的な問題をクリアしてからも輸血に抵抗感を持つ人が多い時代はあった。宗教によっては現在も輸血を禁止しているという。輸血や臓器移植とカニバリズムの共通点を見出す考え方もある。自分は適当仏教徒なので気にしないし、輸血を受けたことはないけど献血をしたことならある。
何を恐れるのか何が気持ち悪いのかって部分は先入観に依存する部分が大きい。子供の頃から当たり前だと教えられたものが価値観の基本になる。守るにしろ反発するにしろ基本は基本だ。