メモ帳用ブログ

色々な雑記。

西暦に姜明子が三眼を自害に追い込んだ時点では、まだ白大の家族は村人から危害を加えられていなかった。だから姜明子が現時点ではまだ運命に抗えないことをわかっていながら白大をすぐに家に帰そうとしてみて、案の定運命からの妨害を受けて、珍しく感傷的な気分になったりする。村人たちは白大が既に奇病の特効薬を手に入れていることを知りようもないまま、これからどう進行するかわからない病への恐れを暴走させてしまった。
白大が帰宅した時点だと家族は殺害されたばかりだったようだ。家族の死体は第8話の村人の死体と同様、演出効果で黒塗りにされていて絵として細部が確認できない。だが吊るされた後で肉の一部が腐り落ちたのでも獣や鳥に食べられたのでもなく、人間の手でえぐり取られたと白大が判断できる程度には新鮮だった。虫もたかっていない。気温は白大が袖まくりできるほど高かったので、死後4、5日すら経っていないはずだ。
往復半年の旅の、往と復の内訳ははっきりしない。確実に言えるのは復のほうがずっと短くて済んだことくらいだ。それでも距離を考えれば2週間以上かかっただろう。
それにしても西暦525年の三眼はとにかく悠長だ。村人を吸収するのにも半年以上かけているし、白大と阿柴も長期間も追い回している。