メモ帳用ブログ

色々な雑記。

際限のないやり返し合いがエスカレートしていく部分は流石に意識してのものだと思う。
何の確認もせずおせっかいをした上に傀儡の頭部をぶつけてしまった高皓光と黄二果が白小小から文句を言われる。白小小は三眼に命令されて高皓光と黄二果を生贄として連行しようと殴り、うまく行かなかったので自分の命を人質にする。村に行く途中で街の法師を呼ぼうという黄二果に白小小は逃げるつもりでしょうと言い、舌を噛んでみせようとする。高皓光と黄二果を村に連れてきた白小小は村長に逃げ帰ってきたと勘違いされ殴られる。高皓光が村長にお説教をして殴る。村長を殴られた村人たちが高皓光を殴ろうとして殴られる。仲間を大勢殴られた村人が白小小を人質にして高皓光と黄二果を縛りあげる。
正直、高皓光がいなくて、白小小を助けた黄二果がうまく2人で村に潜り込んで、少しずつ村を探るうちに真実が明らかになっていく、みたいな話なら黒山村の設定って面白そうなんだよな。なぜ縛られた状態で犯人から延々と設定解説を聞かされねばならんのか。相手の瞬殺は楽勝だったが判断が遅れて何もできなかったという高皓光の強さも中途半端だ。バトル退魔ものなら恐ろしい妖魔に対抗できる強い主人公を楽しむジャンルだし、狭義のホラーなら恐ろしい存在に翻弄される無力感をスリルとして楽しむジャンルだ。狭義のホラーが女性や小学生から人気なのは、普段から切実な恐怖感や無力感を逆手に取って楽しさに変えてくれるからだ。