メモ帳用ブログ

色々な雑記。

黒山村の話って「悪人は罰すべき」「親の仇は殺すべき」っていう道理の話と、「悪人を罰したい」「親の仇を殺したい」っていう感情の話が入り乱れているからややこしい。ある意味リアルではある。先祖の罪は子孫に償わせるべきだし仇は殺すべきだしそうしたいっていう白小小に対し、高皓光は白小小を救いたいと思いつつも先祖の罪は子孫に償わせるべきでないと考える。直接の仇を討つことは一応やむを得ないと思っているようだ。気持ちの強さで負けた高皓光は白小小を止めることができなかった。白小小が子どもたちを殺せなかったのは、村人は皆殺しにすべきという自分の中の道理(に擬態した欲望)を、仲良くしてくれた子どもたちは殺したくないという感情が上回ったから、ということでいいんだろうか?何も知らない子どもたちまでは殺すべきでないという道理の話なら、老人や外から嫁いできた女性なんかを見逃すことについても考えていいだろうし。