メモ帳用ブログ

色々な雑記。

法屍者は自分の記憶を法力に乗せて生者の意識にぶち込める。生者は意志で弾いたりできないようだ。三眼が白小小に「はい」と言わせることにこだわったのは、あくまで白小小の手助けをするという形式を守りたかったからだろう。そうしないと借りを返したことにならない。
もし南北朝時代の三眼に村人を苦しめたいが白大は助けたい理由があったとするなら、井戸に自分の黒血を混ぜる前に白大に会って記憶をぶち込めば万事解決する。屍疫の流行る前に村人が額に巨大な目のある屍者を目撃したと白大は姜明子に語った。それは村の井戸に黒血を混ぜる前後だったのだろう(話はズレるけど、こんな目撃談があったら普通は病気だと勘違いしないで真っ先に屍者の術を疑う。一応、中文版では術だと教えられて「果然!(やはり!)」と言ってはいるけど)。屍者がいきなり会いに行けば驚かれるだろうけど、言葉で説得する必要はないから正当な理由があれば理解してもらう余地はある。白大は一家四人で妹のいる隣村に避難できる。村人の半数が身体の欠損していく奇病にかかれば村中が恐怖と混乱によってどうなってもおかしくない。実際そうなった。
三眼は姜明子へ無謀に挑み、印をつけられた途端に自害した。その時に白大のことを気にしているような素振りはまったくなかった。まだ傀儡は無事だったし、姜明子と本体の距離も数百kmあった。また、姜明子は屍者を拷問するのが好き、つまりすぐには殺さないということも知っていた。もし白大に伝えたいことがあったのなら粘る余地はまだあった。ついでに言えば苗木を気にかけている様子もなかった。やはり苗木を植えたのは自害の傷から回復した後だろう。
話は変わるけど、4、5ヶ月程度(旅は往復で半年。半年もかかるとは予想していなかったくらいだし、三眼から妨害を受けた往路のほうが復路より時間がかかったはず)白大と協力して薬草取りをしていたのに、その死がギャグで流されて特に展開に影響を与えていない阿柴はお気の毒。友人の墓を掘る白大と白小小のために丹薬を掘りだそうとする高皓光という対比をやるためのキャラかな。