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色々な雑記。

日本語版と混同して勘違いしていた部分に気付いた。
中文版だと三眼はかつて自害に追い込まれたことを言葉にしていない。
第6話で三眼が自分の傷について語っていた部分は2ヶ所ある。
1つめ
(日)
「笑ってくれていいけどこれは千年前にやたら強い法師につけられた“印” この傷はその時のだけど1年くらい前にやっと治った ククッ その法師とは何度もやりあって向こうも痛手を受けたし負けてはいないだろ カカッ さて 仲良しタイムは終了だ」
(中)
「说笑说笑,千百年前还被一个极强的求法者伤了。 你看这伤口,直到一两年前才算恢复当初。 咳咳,不过咱跟那名求法者大战了三千回合,他也重伤而回,没占便宜。咳… 好了,亲切的环节该结束了。」
(直訳)
「冗談冗談、千年以上前には1人の手練の求法者に傷を負わされた。この傷口は、1、2年前にようやく元まで回復した。 ゲホンゲホン、だがオレとその求法者は三千回激しく手合わせして、彼も重傷を受け退散し、いい目を見なかった。ゲホン… よし、親切コーナーはもう終わりだ。」
中文版の三眼は自分の傷に自分で言及しつつ、話を強引に切り上げる。自害の傷であることは伏せた。

2つめ
(日)
「そこには限りない絶望の中で復活を待ち続けるオレがいたわけだ 正直 自分自身の力で不治の傷を負ったんだ 何万年も目覚めることはできないかもしれないと 覚悟してたんだけどな」
(中)
「那还是体验着漫长绝望的咱。 那时咱受的伤,是用神通斩开的不治之伤。咱已经抱着可能上万年也无法醒来的心理准备。几乎无尽的黑暗在等着咱。」
(直訳)
「それは果てしなく長い絶望を味わうオレだった。その時オレが受けた傷は、神通で切断した不治の傷だ。オレは万年単位で目覚めることができないかもしれないと覚悟していた。ほぼ無限の暗闇がオレを待っていた。」
誰の神通で切断したのか濁している。
この後白小小は三眼の記憶を授けられ、三眼を殺すには自害を命令すればいいことを知る。その直前に三眼はこう独白している。
「咱的神通和记忆你收下了。你也知道,只要咱意识健在,这神通主人只能是咱。白大的后人啊。你知道该怎么做吧?来!为爹娘报仇!」
(オレの神通と記憶をお前に授けた。お前も知るように、オレの意識がある限り、この神通の主人になれるのはオレだけだ。白大の子孫よ。どうすればいいかわかるな?さあ!両親の仇を討て!)
三眼は言葉では教えていない自分の殺害方法を白小小が実行することで、記憶の受け渡しがうまく行ったことを確認したかったと解釈できる。というか、「想要消灭咱为爹娘报仇吗?(両親の仇を討つためオレを消滅させたいか?)」と聞いたのは「はい」と言えばその方法を教えると暗に伝えていたんだろう。「はい」と答えるまでは自分を害する方法を教えるわけにはいかない。三眼は白小小が両親の仇として自分を討ちたがっていることを最初の会話で確認していた。そして自分が無敵だと言いつつも、実は傷つける方法があることをそれに続く会話で匂わせていた。
三眼から白小小への記憶の受け渡しは完全に成功している。白小小は自害命令以外には三眼の発言と記憶が食い違っていることを指し示す言動を取っていない。三眼の発言は自害を隠したこと以外は事実だったと考えて良さそうだ。嘘や解きたい誤解はないはずだ。