メモ帳用ブログ

色々な雑記。

フィクションだと、ある人物の態度が悪かったのは実は自分の厄介事に他人を巻き込まないためだったという展開は定番だ。でも白小小が最初高皓光たちに態度が悪かったのがそういう理由ではない。もしそうなら、白小小は見ず知らずの人間を助けるのにかこつけて、自分の生まれ育った村の人間を子どもたちに至るまで皆殺しにしようとしたことになってしまう。だから違う。この時点の白小小はまだ村人を信じていた。黒山村が白家を生贄にしたのは三眼から村人全員の命を人質に生贄を要求されたせいだと考えていた。村と無関係の人間を助けるためだとしても、黒山村の大人たちや子どもたちを見殺しにする訳がなかった。自分の事情を高皓光・黄二果に明かす前の会話からしても、白小小が演技をしていなかったことは明らかだ。また、自分の事情を話した後、3人で村人に縛られてやはり逃げようという話になった時も、白小小は村の皆や子どもたちは犠牲にできないから逃げられないと答えた。当たり前だが、せめて2人は逃げてと提案することもなかった。逃げられたら村人が皆殺しにされる。