メモ帳用ブログ

色々な雑記。

進撃の巨人のエルヴィンの最後の演説は嘘から出た実感があって好きだ。
シビアめの作品だと、これは建前であって本音じゃないという建前を前もって示さなければああいう主張は胡散臭さが先立ちやすい。エルヴィンも理性では大勢を騙す方便にすぎないと考えていたようだ。感情面でも本当の望みは別のところにあった。でも極限状態で使命を果たすにあたっては、ああいう理想を信じたい、悪い言い方をすれば酔いたいという本音も皆無ではなかったはずだ。だからあの演説の熱は多くの兵士の心を打ったし、だからこそ罪深い。
演説後の作戦で出た犠牲も多いけど、あの犠牲が出ざるを得ない状況では最大限の成果を残せたことも確かだ。エルヴィンは悪魔であり英雄でもある。
進撃の巨人のエルヴィンとリヴァイはエレンとアルミンに重ねられたり対比されたりする場面が多い。どちらがどちらと対応していると決まっているのではなく、場面によって関係が入れ替わる。