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おさらい

西暦1906年の真実を三眼が語り、借りは必ず返すのが自分のモットーだと言って白小小に復讐を促したとき、
日本語版だと白小小は以下のように独白した。

父さん… なんで嘘ついたの
私たちを守れると思ったんでしょうけど…
その願いは叶わなかったんだよ…

中文版だと以下のように独白した。

爹爹那时为何要说谎?
因为他觉得可以保住我和娘。
可那只是一厢情愿。

(直訳)

父さんはあの時なぜ嘘をついたの?
私と母さんを守れると思ったからよ。
でもそれはただの独り合点だった。


日本語版だと自問に対して一応自答しているけど確信が持てず、自問が続いている印象。父親の気持ちがわからず父親を責めている。次回の冒頭で三眼から法力を授かる時に一緒に父親の記憶を授かって(?)父親の真意を理解する。

中文版だと自問に対して確信をもって自答している。白小小は子どもではないし、自分が村の子どもたちを守ろうとした時も同じような嘘をついた。父親が嘘をついた理由がわからないはずがない。父親は私たちを守れると思ったのに、村長は母も生贄にして私まで生贄にしようとした、という怒りが滲んでいる。怒りを無理矢理自分に飲み込ませていた大義名分である千年前の「借り」、それが実は間違いだったかもしれないと知り、抑え込んでいた感情が溢れそうになっている。
続く独白の「因为咱们家欠了他们人命债?(私達の家が彼らに命の借りを背負っているせい?)」も父親の希望を裏切って村人が母親を犠牲にしたことを責めている。父親が嘘をついたことと繋がっているのではない。
次回の冒頭で両親の会話を盗み聞きしているのは自分自身の回想であり、村人と三眼への怒りを再確認している。