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この世に他人を傷つけない表現なんかない。他人を傷つける表現を発表してはいけないというのは民主主義的には完全な誤りだ。民主主義的には不満があるなら正当な抗議で自分の意見を示すべきだし、抗議が行き過ぎだと感じたなら抗議し返して自分の意見を示すべきだ。民主主義ならルールに則った言論での争いこそが正義。でも自ら声をあげにくい人間を無視していいのかという問題は常にある。
逆に、声をあげない人間を後回しにしても許容されるのは最低でも民主主義がうまく機能している状態だけだろう。軍事独裁政権下の人間が声をあげられなかったとしてもそれはその人たちが悪いのではない。