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動物農場』の羊みたいな人を見かけるたびに自分とはソリが合わないと感じる。でも他人からすると自分が羊に見えていないという保証はない。

民主社会主義者であるジョージ・オーウェルが、だからこそ執筆せざるを得なかった渾身の共産主義全体主義風刺小説の『動物農場』。『動物農場』の鋭く戯画的な描写は世界的に高い評価を得ている。ただ、登場人物の生きている感じを重視する宮崎駿監督がアニメ映画版の『動物農場』に対してこういうコメントをする意図はわかる。というか宮崎監督は漫画版ナウシカで愚かな大衆に失望した闇落ち革命家キャラというか、闇落ちナウシカポジションみたいなキャラを出してるし。

ぼくが映画化するとしたら、もっとナポレオンを複雑に描くと思います。ナポレオンがはじめからずるくて卑怯なやつなんじゃなくて、むしろ、ひじょうにまじめに改革をやりながら、やってるうちにだんだん、人に言われたことを疑いもなく信じているだけの愚鈍な動物たちがいやになってきて……というキャラクターとしてナポレオンを描いてくれたら面白かったのに、と思います。人間はそんなに単純じゃないと思いますから。

映画『動物農場』公式サイト - 宮崎 駿監督