メモ帳用ブログ

色々な雑記。

縄文時代の家族形態を推察することは困難だ。家の大きさから家族の人数は推定できるが構成はわからない。また埋葬された人骨のDNAや身体的特徴から血縁関係は推定できても、どの組合せで同居していたのかはわからない。そのため様々な説がある。一夫一妻、一夫多妻、一妻多夫、妻問婚、すべての説がある。
東京都立大学歴史学・考古学教室教授の山田康弘氏は一夫一妻、もしくは女性のパートナーが2人から3人程度の一夫多妻だろうと語る。

1926年に千葉県の姥山貝塚縄文人の骨が特異な状態で発見された。1つの住居の痕跡の中に5体の人骨が折り重なっていた。住居内で同時に死亡して放置されたと考えられる。死因については、この貝塚ではフグの骨が発見されることから中毒死説があるが、疫病死説、事故死説などもある。家族構成や後に埋葬された骨が混入していないかという点は現在も議論が続いている。東京大学総合研究博物館が行った歯の大きさパターン分析によれば、5人の関係は祖母と息子と娘夫婦と孫(性別不明)、あるいは夫婦と息子と娘と幼い末子である可能性が考えられるという。