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人間は世界を設計した神ではなく、せいぜい既に設計された世界をうまく利用することしかできない。科学や技術が発達すればするほど利用できる幅は広がっていくけど、発展と環境破壊のデッドヒートでは今のところ後者が勝ちかねない状況だ。
人間が直接世界を設計できないなら人間の設計した機械が新たな世界を設計できないだろうか、みたいな夢を見る人もいる。確かに実現の可能性はゼロではないのかもしれない。ただ今のところ人間の設計する機械を本質的に人間以上の存在にするための目処は立っていない。機械は既に一部の処理能力こそ人間を大きく上回っているが、認識できる世界の幅が狭すぎる。まだまだいわゆるお勉強のできる馬鹿を突き詰めたような存在だ。