メモ帳用ブログ

色々な雑記。

杉元とアシㇼパはアスベルとナウシカみたいな男ヒロインと女主人公というよりは、ルパン三世クラリスみたいな義理を果すためなら因縁のない敵にも挑めるダークヒーローとドラマを背負うヒロインというほうが適切ではあると思う。
ただそれで30巻以上引っ張ってるから主人公のラストバトルにドラマ性が物足りない感はどうしてもある。最後の方は杉元は義があって武士道がある男だから因縁がない相手でも戦えて格好いいってポイントが強調されるけど、要するに主人公とラスボスの間に因縁がないことには違いがない。
アシㇼパにとっての因縁の相手がライバルの尾形とラスボスの鶴見で分散してて、多段ロケットというより別々の2つの山になってるのもちょっともったいない。
あと函館での鶴見のドラマ性って鯉登や月島との関係の中でほぼ完成していて、アシㇼパから見た鶴見って、父親が生み出した悲しきモンスターを私は倒さなくてはいけないのか、って対象でしかない。アシㇼパがウイルクをどう捉えてどう乗り越えてどう自分の道を選ぶのかってドラマ性はあるけど、アシㇼパから見て鶴見との間にドラマ性はない。アシㇼパから見たウイルクは鯉登から見た鶴見ではあるんだけど、あくまで構図上の対比でドラマではない。
主人公陣営から見ると、ラスボスとの間にほぼドラマ性がなくて、生存競争のために殺し合っているだけってことになるのはかなり珍しい構図だ。
鶴見から見ればアシㇼパとの間にはドラマ性があるんだけど、ある男との妻子を巡る因縁をその娘に投影してその娘の仲間に返り討ちにされるって方向性のドラマだからな。
鯉登から見ると鶴見の生み出した悲しきモンスターは月島なのか? 抱きしめると呪いが解けて人間に戻る系のやつ。